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再見!

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こどもと演劇2009、ラストを飾った『菅野直子新作公演「シーアンモスドロップ」』が終了しました。

菅野さんから人形劇のプランを聞いたとき、これはRAFTにぴったりだな、と思いました。そして実際公演をおこなってみると、期待以上に、人形のスケール感とRAFTのサイズがぴったりで、小さい劇場(RAFT)ならではの演目になりました。

物語の出だしは中国語という一風変わった人形劇で、工場で働くケムリくんやトラのたまが、キテレツマシーンに乗せられて旅(バカンス)に出るというものです。ドタバタ珍道中のなかで、さまざまな出会いがあり、そこからキラリと光る「命」の煌めきが感じられました。

この物語に出てくるモチーフは、大人の視点からみると、さまざまに深読みできるようなものでした。日本社会における産業のありよう、そこで働く労働者、生まれ来る命、その繋がりにある死。過去、現在、そして未来、それらの時間軸が歪み、さらには溶け合っているような物語構造でした。

そういったことからも、こどもに向けつつ、おとなにも向けたものになってたのかなあと感じました。

ただ、そんなこととは関係なく、こどもたちは、トラのたまの愛嬌のある仕草や、サーカスの団長のヘンテコな関西弁、サーカスの花形スターZUZUZUのカッコ良さ、マリモフの歌声に夢中になっていました。

今回、人形たちを操ったのは、人形劇初挑戦という役者たち(太田 麻希子さん、上野智子さん、吉橋航也さん)でした。人形の扱いにとても苦労したそうですが、公演では、人形たちと一体となり生き生きと動き回ってました。

役者たちの素晴らしいアンサンブルに加え、その人形たちを浮き上がらせた照明(千田実さん)や、物語の世界を豊かに染め上げた音楽(三入梨沙さん)、さまざまな風景をつくりだした舞台美術(森聖一郎さん)、それらが合わさって、人形たちに「生命」が吹き込まれたのだと思います。

さらに今回の演目では、人形劇団の「ひとみ座」さんから多大なサポートを受けました。愛すべき個性ある人形たちを造形デザインした吉澤亜由美さん、その人形たちを製作し公演中も人形や小道具のメンテナンス・修理をしていただいた塩川京子さん、そして、人形づかいの指導にはひとみ座の代表・藤川和人さんが付いてくれました。

こんなに多くの人がサポートにまわったのも、一重に菅野直子さんの作品(脚本)の力だろうなあと思います。独特な物語を紡ぐ菅野さん、この世界観がこどもたちにどんな風景を見せたのか、大人である僕には分かりませんが、こどもたちは、僕なんかが考えるより、もっと別の次元で物事を見ているような気がします。

今回、初めて「こども」に向けた演劇企画を行いました。終わってみると、ほんとにこの企画に取り組んで良かったなあと思っています。こどもたちは、すぐに飽きるし、思わぬところで突っ込みが入るし、予定調和をことごとく崩していきます。その一方でこどもたちは、真剣に物語の世界に見入り、役者たちを見つめていました。

この企画に足を運んでくれたこどもたちに、普段は感じえない「感覚」や「感情」を少しでも感じてもらえたなら、良いなあと思います。そして、ささやかでも今回の演劇体験が、演劇に対する興味を持つきっかけになったなら、こんなにうれしいことはありません。こどもたちからパワーをもらい、また来年も企画を継続していきたいと強く思っています。

最後に、今回、関わっていただいた団体、スタッフ、制作の方々に、深く感謝いたします。謝謝!ありがとうございました!

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by raftspace | 2009-12-28 22:02

いよいよ来週「シーアンモスドロップ」

『水没後、深く深く深く闇の中をさまよい、イチネンブンナク。どうか、涙よ、小さなタマシイが迷わぬように、天の川へと導いてゆけ…。西安蛾雫(シーアンモスドロップ)』(菅野直子さん創作メモより)

いよいよ今週23日、24日、シーアンモスドロップです。
23日の11時と15時の回は定員になりました!
23日19時、24日15時、19時まだ余裕があるので、

ぜひお越し下さい!

ご予約→https://ticket.corich.jp/apply/17721/001/

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by raftspace | 2009-12-16 12:00 | 企画

シーアンチーム@親子リズム

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こどもと演劇2009のトリを飾る「シーアン・モス・ドロップ」チームが広報活動も兼ね、「親子リズム」という、お母さんと子どもたちの集まりにお邪魔しました。

場所は地域センターの和室です。

まずは、「ニーハオ!」の掛け声でシーアンの人形たちが登場!!・・・人形たちが突然襖を開けて登場したので、泣いてしまう子もいましたが、そんな反応も含め、ばっちり子どもたちの心をつかんでいました!

それから、子どもたちに持ってきてもらった人形たちの名前を教えてもらい、みんなで声を合わせてその名前を呼んだり、綱引きなどをして遊びました。

その後、今回の演目「シーアンモスドロップ」の出だしのシーンを上演。オープニングは、ケムリくんと、トラのタマ、それに魚のギョが、ちょっとしたトラブルからタイムマシーンに強引に乗せられ、どこか知らない土地に連れて行かれてしまうシーンです。

10分くらいの短い上演でしたが、こどもたちは、食い入るように観ていました。菅野さんの独特のセンスは、子どもたちにも有効なようです!

子どもにも大人にも刺激的で、ちょっとシュールなキテレツオモシロ人形劇、ぜひお越し下さい!きっとステキなクリスマスになると思いますよ。

徐々に予約も入ってきてますので、ご予約はお早めに。
RAFTにとっても初の人形劇、お見逃し無く!

シーアンチーム稽古場日記→http://ku-ronmosu.blogspot.com/
出演者の素の感じが面白いです。

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by raftspace | 2009-12-10 01:05

「ルルコのおはなし」無事終了しました!

撮影:納見直

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こどもと演劇2009第二弾「ルルコのおはなし」無事終了しました。各回満員御礼で、こどもから大人まで総勢200名のお客様に足を運んでいただきました!(拍手!)

今回の作品のテーマは「おはなし」でした。

主人公ルルコは、自分が考えた「物語の世界」を「おはなしの妖精たち」と旅します。その旅の中で、大事なもの、大事な事、大事な人に出会っていきます。

ルルコを演じたのは大西玲子さん。ルルコはこの人しかいない!ってくらい8才の女の子になりきっていました。大西さんがルルコを演じたことで、観る側は素直に物語のなかに入っていくことが出来たのだろうと思います。

「おはなしの妖精たち」を演じたのは、大石丈太郎さんと関根好香さん。「おはなしの妖精」の役割は、ルルコの物語に登場してくるさまざまなキャラクターを演じることです。ルルコのおはなしには、たくさんのキャラクターが登場してきます。どんぐり国のグリドン王子、人間に恋する魔女のジョマール、鳥のチッチキー、ヤギ博士、ねずみの奥さん・・・。大石さん、関根さんは、どのキャラクターもさまざまに演じ分け、魅力的で愛すべき登場人物たちを生み出していました。

で、この作品で欠かせないのが、全編に流れる音楽です。この音楽を演奏するのが掘田秀顕さん。掘田さんのときに温かく、ときにクールな演奏が話を盛り上げていました。そして、堀田さんは今回初めて、俳優としても登場しました。一瞬の出演でしたが、とってもステキな牛乳屋さんを演じ、観客の心をつかんでいました。

そしてなによりも、作/演出/作曲/出演/演奏、一人何役もこなした、前嶋ののさんには驚かされました。

舞台上、物語の初めは壁面にゴチャゴチャと小道具類が掛けれらていますが、それらの道具が芝居が進むにつれどんどん少なくなり、最後は小道具を掛けていた網だけになります。そして、ラストの「おはなし」のシーンでは、言葉から跳躍しイメージの世界にいきます。そういった全体の構成も演出家の前嶋ののさんの力だなあと感心しました。

この作品、基本はおはなし好きな女の子の成長物語ですが、同時に「演劇賛歌」にもなっているように感じ、僕自身も勇気をもらった気がします。これを観たこどもたちが演劇の楽しさを知ってもらえると良いなあと思いました。

さて、いよいよ次回は、菅野直子さんの新作人形劇「シーアンモスドロップ」です!「こどもと演劇2009」トリを飾る作品となります!どうぞ足をお運びください。
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by raftspace | 2009-12-05 00:06 | 報告


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